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うさぎ と わたし PartⅡ【獣医師 矢野 更紗(やの さらさ)2023年4月入社】

はじめまして。

2023年4月から獣医師として勤務しております

矢野 更紗(やの さらさ)と申します。

1年目で不慣れな点も多々ありますが、信頼される獣医師になれるよう診療に努めます。

 

私が初めて動物に関わる仕事に興味を持ったのは、3歳の時です。

動物園でマレーバクを見たとき、白黒模様の特徴的な姿に釘付けになりました。

そのとき、マレーバクの傍で掃除をしていた飼育員の方に憧れ、マレーバクの飼育員になるという夢を持ちました。

 

その後7歳からうさぎを飼い始めました。

転勤が多かったこともあり、鳴かない飼育しやすい動物を飼おうと家族で話し合い、うさぎを迎えました。

 

一緒に過ごすうちにうさぎについて詳しく知りたいと思うようになり、小学生のときは うさぎに関する本をよく読んでいました。

その頃から、うさぎの病気を治せる獣医師になりたい と思うようになりました。

 

一人っ子の私にとって、その子(花)は妹のような存在でした。

両親や友達に話せないことも、何でも話していました。

言葉でコミュニケーションは取れなくても、表情やしぐさで心は通じ合っていると感じていました。

花には、将来は獣医師になり、多くの動物を助けると約束しました。

 

花は8歳で癌になり、約2年の闘病生活の後、10歳6か月で旅立ちました。

苦い薬を嫌がりながらも飲んでくれているのを見ながら、いつお別れが来てもおかしくないと思い聞かせていましたが、その喪失感はとても大きいものでした。

 

亡くなる当日の朝まで 牧草をモリモリ食べて、苦しそうな姿を一切見せず、私が塾に行っている間に亡くなりました。

大往生だったと思いますが、花に何もできなかった自分の無力さを痛感しました。

隠していただけで、苦しかったのではないか、もっとできることがあったのではないか と思いました。

花の死を通して、一人でも多くの動物を苦しみから救いたい という思いが、より一層強くなりました。

 

しかし、1回目の大学受験では学力が足りず、獣医学部に合格できませんでした。

合格した経済学部に通いながらも、どうしても獣医師になることを諦めきれず、受験勉強を続け、2回目の受験で合格し、獣医学部に入りました。

 

そして、様々な動物を診療できる臨床獣医師になりたいと思い、実習に参加し、スタッフ一丸となり 誠実に一人一人の動物に向き合う姿に感銘を受け、アンドレ動物病院に来ました。

 

これから、動物たちと飼い主様が幸せな日々を1日でも長く送れるよう、お役に立てたら幸いです。

未熟ではありますが、今まで支えてくれたすべての人に感謝し、恩返しができるよう力を尽くします。

どうぞよろしくお願いいたします。

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