皆様へ感謝のご挨拶 【動物看護師 過足 真由美】 2006年4月入社、2018年7月退職
皆様には日頃から大変お世話になっております、
動物看護師の過足 真由美(よぎあし まゆみ)と申します。
この度、2006年からお世話になっておりましたアンドレ動物病院を、2018年7月末をもちまして退職することになりました。
これまで本当にたくさんの出会いがあり、
院長、副院長はじめ先輩や後輩スタッフ、
そして多くの飼い主の方々に支えていただき、成長させていただいた12年間でした。
私にとってこのアンドレ動物病院は、
実習に来た初日から
アットホームな雰囲気に心を奪われ、まさに一目惚れのような状態でした。
当時は募集していないという理由で あっさりフラれてしまったのですが、
諦めきれない私は
「空きが出るまで待ちたい‼」
と懇願しました。
今思えば気持ち悪いくらいしつこく
当時のスタッフを驚かせていたことと思います。
それなのに、急きょ採用のご連絡を頂いた時は
全く信じられず、何度も疑ってしまったことを
今でもはっきり覚えています。
でもそれくらい私にとってアンドレ動物病院は夢の場所でした。
働き始めてからの毎日は、一つ一つ仕事を覚えていくにつれて、どんどんやりがいを感じ、とても楽しい毎日でした。
そして自分がこんなにも負けず嫌いだと気付いたのもその年でした。
誰よりも早く仕事を覚えたいし、誰からも必要とされたい、大好きだからこそ、よりその思いは年々強くなりました。
しかし実際は空回りすることも多く、何より自分に自信が持てずにいました。
入社して何年も経つにも関わらず、
「自分は動物看護師に向いているのだろうか?」
とさえ悩むようになりました。
結局その答えは出ないままでしたが、
どんなに悩んでも悔しくて涙しても やっぱり負けたくないし辞めたくないし、
「アンドレ動物病院が好き」
という気持ちだけはずっとありました。
そう思わせてくれたのは言うまでもなく
いつも優しく見守り、口に出さなくてもそっと寄り添ってくれた
院長と副院長の存在でした。
そして、迷惑をかける事も多かったのに、
どんな時でも温かく接してくれる仲間の存在は
とても大きなものでした。
前に挙げた 自分に自信が持てない理由の
一つとして、私は元々人見知りなこともあり、
人と壁を作ることは得意でも
人と会話をすることがあまり得意ではありませんでした。
そのため最初は、言葉足らずだったり
ぎこちない説明も多かったり
飼い主の方には大変ご迷惑をおかけしたと思います。
それが、気付けば今では 飼い主の方とお話しすることが楽しいと思えるように変わっていました。
もちろん、働いている以上、楽しい事や嬉しい事ばかりではありませんが、
「ありがとう」
と人から感謝されることが、こんなにもやりがいにつながるのだと、改めて感じた瞬間でした。
もっと飼い主様に歩み寄ったり
寄り添ったりしたいのに
うまく行動に移せなくて
もどかしい思いをすることもありましたが、
こんな私にまで
「ありがとう」
と声をかけてくださる飼い主の方々には
申し訳ないと思うこともありました。
改めて、飼い主様には多くの事を教えていただき、支えていただき、成長させて頂きまして、感謝の気持ちでいっぱいです。
看護師は、獣医師に比べて直接動物たちや飼い主様と関わる時間が少ないため、
どちらかというと影の存在にあるイメージでしたが、ただでさえ読みにくい名前を覚えてくださり
「過足さん」
と名前で呼んで頂いた時の嬉しさは
今でも覚えていますし、時には
「あなたの顔を見ると安心するわ」
だなんて 私にはもったいないお言葉までいただきました。
今回の退職のご挨拶をさせていただく中で、
たくさんの方が
「また動物病院で働くんでしょ?あなたはこの仕事続けたほうがいいわよ」
などと言ってくださいました。
私がずっと悩んで出せなかった答えを
12年経った今、
皆様に教えて頂いた気がしました。
皆様のおかげで、人と会話をすることが苦手だった私が、動物が好きという気持ちと同じくらいに、これからも人と関わるお仕事を続けたい と思えるようになりました。
アンドレ動物病院は、昔も今も一人一人が動物たちや飼い主様に寄り添い、じっくり時間をかけてその子に合った治療や看護を心がけています。
スタッフが変わっても、その伝統や
アットホームな雰囲気はしっかり受け継がれています。
長年いたからこそ私がそう感じる事でもありますが、そんなアンドレ動物病院に12年間も関われた事はとても誇らしく思います。
入社して12年の間、
これまで様々な出会いや別れ、
奇跡や多くの力強い生命力を間近で感じ、
本当にたくさんの勇気や自信を頂きました。
今まで関わって下さった飼い主の皆様、本当にありがとうございました。
これからも皆様と動物たちのご健康と、病気から一日も早く回復できる事を願っております。
私は、今後は地元の福島県に戻ることになりますが、いずれまた動物病院で働きたいと考えています。
新しい環境で一からやり直す事は不安もありますが、アンドレ動物病院で経験したことには自信を持って、これからも人との出会いやご縁を大切にしながら 大好きな動物たちや人と関わるお仕事に挑戦していきたいと思います。
最後に、学生時代 アンドレ動物病院に
最初フラれてしまった時に
背中を押してくれた専門学校の担任の先生、
私にアンドレの席を譲ってくれたであろう先輩、
退職後も相談に乗ってくれて気にかけてくれた
大先輩の方々、
そしてこれまで喜怒哀楽を共有しながら
一緒に働いてくれた
同僚であり友であり家族のような仲間、
頼りない私についてきてくれた後輩たち、
どんな時でも味方でいてくれて心の支えになっていただいた院長と副院長、
私にとって誰一人欠かすことのできない大切な存在です。
12年経った今でも、アンドレ動物病院を大好きな気持ちに変わりはありませんし、おそらく私の生涯においても、ここで過ごした12年間は何物にも代え難い幸せな時間でした。
12年間、大変お世話になり、ありがとうございました。